旦過市場









学生時代を過ごした小倉。


旦過市場の商店街。


久しぶりに歩いてみた。



どの店もきれいとは言いがたいく、
むしろ汚れが目立っている。


しかし、その汚れこそ、この街の時を刻んで積み重なった印。



長く続いてきたものには、新しいものとは違う重みがある。深みがある。


ここを歩いてそう思った。




人間も同じ。


その人なりの時を刻むことによって、
ガサガサや凸凹の汚れが少しずつ出てくるのだ。


真っ黒の汚れでも良かろう、
少し臭いがする汚れでも良かろう、
只、味のある汚れを持てるように。